EAGLE -- 基板作成用CAD

by K.I

Index


概要

プリント基板作成用のツールの概要
ソフト名特長短所
・Protel(ALTIUM DESIGNER)1 ・高機能で大規模な基板作成では定評がある
・回路図から自動配線を行うことが出来る
・ライブラリは比較的豊富(でも特殊な部品は作成が必要)
・高価
・PCBE→基板作成用に使用 ・フリーウェアのため導入しやすい
・簡単にガーバーパターン生成が可能で、基板加工機用のデータ作成が出来る
・回路図入力出来ない。マニュアル配線のみ
・EAGLE ・安価なので導入しやすい。
・小さな基板(100mm×80mmまで)なら、フリーで使える。
・回路図から、自動配線を行うことが出来る
・外注用のガーバーデータの生成が可能
・部品ライブラリは、最初に作成する必要がある
・基板加工機の利用は未確認

1ALTIUM DESIGNERという名前に変わったらしい。

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準備

以下は、最初のインストール時のみ行えば良い。

インストール

設定

インストール後、以下のディレクトリを作成して、EagleのControlPanelのOptions-Directories...で設定
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ライブラリ作成

Eagleは豊富なライブラリを持っているが、日本で一般的に使用される部品がほとんど入っていない。 そのため、ほとんどの場合、最初に使用する部品を作成する必要がある。

ドリルサイズ

例えば以下のように、ドリルサイズを決めておく。
mm mil 備考
0.7 28 Viaのサイズ、部品用としては小さ過ぎる
0.9 35 DIPや通常の抵抗等には丁度良い
1.0 39
1.1 43 ヘッダピン等は、このぐらいが良い
1.3 51
1.5 59
2.1 83
3.3 130 ネジ穴や、板状の端子に使う

標準レイヤ

No Name 説明
1 Top 部品面配線
16 Bottom 裏面配線
17 Pads 部品の端子
18 Vias Viaホール
20 Dimension 基板外形線
21 tPlace シルク部品形状
25 tNames シルク部品名
29 tStop 部品面ソルダマスク
30 bStop 裏面ソルダマスク

device

以下のように、デバイスに対して回路図シンボルと、パッケージの対応を指定する。

symbol

回路図上のシンボル形状を示す。
Direction 説明
NC 未接続
Pwr VDD等電源
Sup GND等
In 入力端子
Out 出力端子
I/O 入出力端子
Pas 受動端子
OC オープンコレクタ(ドレイン)
HiZ ハイインピーダンス

package

基板上でのPAD配置や、シルク印刷パターンの形状のデータ。
2間違えると後で、大変なことになるので。

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回路図の作成

ライブラリがあれば、回路図の作成は比較的簡単に出来る。

部品の配置と配線

配線幅の指定

brdファイル生成

回路図の作成が終ったら、Boardボタンを押せばbrdファイルが作成される。

注意点

回路図作成での注意点を、以下に示します。
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配置・配線

部品の配置は自分で行なう必要があるが、配線はオートルータが使える。以下、注意点。

基板の外形線

回路図からBoardボタンを押すと、基板の外形線が自動的にハーフユーロサイズ(100mm×80mm)で描かれる。最初に消してから実際に作成したいサイズに描き直す。

部品の配置

オートルータ

手動配線


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仕上げ

ベタアース

GNDパターンをベタで発生することが出来ます。サーマル処理も行われる。

確認


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基板の外注

基板を外注する場合のデータ作成方法について

ガーバーデータ作成

brdファイルから、拡張ガーバーファイルを作成する。

ドリル情報

brdファイルから、ドリル情報を作成する。
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参考資料


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